医療法人いしべ耳鼻咽喉科 アレルギー科・呼吸器科

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のどの病気

のどが急に痛くなり、熱がでてきて水も飲みにくいです。どうすればよいですか?どのような病気が考えられますか?

のどに炎症をおこす原因として扁桃炎が一番多いです。風邪による軽いものから、細菌感染により扁桃腺と周囲にウミの袋ができてはれてくる重症のものまであります。水も飲めず、高熱があれば抗生剤、炎症を抑える薬の点滴が必要になる事があります。はれが強ければウミを抜かなければならない事もあります。溶連菌、アデノウイルス、インフルエンザは迅速検査にて10分前後で診断がつきます。溶連菌が原因の場合はペニシリンを10日服用しなければなりません。アデノウイルスの場合は対症療法しかなく5日高熱が続きます。インフルエンザは抗インフルエンザ薬にて早く治るようになりました。EBウイルスによる扁桃炎は肝障害が起こり2週間ぐらいの安静が必要です。

声がかすれてきました。どのような病気が考えられますか?

風邪で声を出す所の声帯に炎症をおこしている場合が多いです。大きい声を出しすぎて職業病として声がかれる場合もあります。保母さん、先生などに多くみられ声帯の一部に小さいコブができ声帯結節、声帯ポリープと診断されます。タバコを吸いすぎて声帯全体がブヨブヨにはれるポリープ様声帯もあります。片方もしくは両方の声帯が動かなくなる声帯麻痺でも声がかれます。声帯やその周囲にできものができる喉頭がん、喉頭腫瘍でも声がかれてきます。いずれの場合も内視鏡で診断がつきますので早めに検査を受けましょう。

のどがつまるような感じが続いています。癌ではないでしょうか?

内視鏡検査でのどの奥まで良く観察すれば癌ができているか心配ないものかはほぼ診断ができます。当院ではNBIという特殊な光を内視鏡からあてて癌の初期を診断する検査も行っています。多くの場合はのどの炎症により神経が過敏になって症状が起こっています。胃液がのどまで逆流して症状が起っいる逆流性食道炎も多くあり胃酸の出るのを抑える薬で良くなります。

声がかれてきたらどのような事に気を付ければよいでしょうか?

大きい声を出さない。しゃべりすぎない。早口でしゃべらない。金切声、スポーツの応援、掛け声などのどに力をいれて発声しない。腹式呼吸を心がける。ささやき声はやめる。タバコは控える。などの注意点を守ってください。あくびやため息をする時にでるような声で発声すると良いです。のどの乾燥もよくないのでこまめに水分を取ってください。

へんとう腺はどのような時に手術で取った方が良いのでしょうか?

扁桃炎による発熱、のどの痛みが年4回以上ある。年1~2回の扁桃炎でも重症で長く仕事を休まなければならずくり返す。扁桃炎が原因で腎炎、皮膚炎などを起こしている。(病巣感染)扁桃腺が大きいため口呼吸をして、物が飲みこみにくい、睡眠時無呼吸症候群があると言われている。などどれか一つでもあれば手術を考えてください。

アデノイドはどのような時に手術で取った方が良いですか?

口呼吸をして口をポカンと開けている事が多い。落ち着きがなく発育が悪い。鼻炎、中耳炎を繰り返し治りが悪く滲出性中耳炎を起こしている。睡眠時無呼吸症候群と言われている。などがありレントゲンや内視鏡でアデノイドが大きい事を確認できれば手術を考えてください。