医療法人いしべ耳鼻咽喉科 アレルギー科・呼吸器科

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耳の病気

中耳炎関連

中耳炎になったら何時から風呂にはいれますか?

痛みや耳だれが多くなく、熱が無ければ風呂は入ってよいです。

急に夜中や休日に耳が痛くなればどうしたらよいですか?

痛みどめ、熱さましの頓服や座薬を使って様子を見てください。
高熱がある、ぐったりしている、1時間ぐらいしても激しく泣いているなどの症状があればできるだけ早く医療機関に受診してください。

中耳炎になれば毎日通院しなければいけませんか?

病状にもよりますが2~4日に1回ぐらいの通院でよい場合が多いです。7~10日ぐらいで治る方が多いです。乳幼児では治療が長引いたり、急性から滲出性中耳炎に移行したり、中耳炎をくり返す方もいます。担当医が来なくてよいと言われるまでしっかり通院してください。

いしべ耳鼻科では耳へのレーザー治療をしていると聞きましたがどのような治療で費用はどれくらいですか?

鼓膜切開、鼓膜を閉じる治療、鼓膜にチューブを入れる治療、耳のポリープを取る治療に使います。費用はレーザーを使用したから高くなる事はありません。鼓膜切開へのレーザー使用では痛み、出血が少なく、正確に鼓膜に穴があけられます。穴がすぐに閉じないため(7~10日で閉鎖)滲出性中耳炎になりにくく、急性中耳炎が治りやすいとされています。鼓膜にチューブを入れる時も、レーザーによる切開後の方が円型の穴があくため正確に楽に入れられます。また鼓膜の穴を閉じる処置で、穴の周りを新鮮な状態にする時もレーザーを当てれば簡単に早くできます。耳の中にできたポリープも短時間に出血なく取り除けます。

鼓膜切開は痛くないですか?切開した鼓膜は閉じますか?

麻酔をして行いますが、さわったり、音がしたりするのはわかりますので恐怖心から大部分の子供は泣いてしまいます。鼓膜は7日前後で閉鎖する事が多いですが、1%ぐらいの方で鼓膜が閉じにくい方もいます。その場合は外来処置で閉鎖する事は可能です。

いしべ耳鼻科では穴のあいた鼓膜を外来で閉じる治療をしていると聞きましたが費用はいくらぐらいですか?予約しないといけませんか?

受付への電話予約が必要で、費用は約5200円です。穴が大きくない場合は穴の周りをレーザー等で新鮮な傷口にして人工のコラーゲン膜を貼り付けます。患者さんの血液より鼓膜が再生しやすい点耳薬を作成して毎日、耳の中に薬を入れてもらいます。麻酔で15分、治療は10分ぐらいで終了します。子供も含め約2ヶ月で89%ぐらいの方で鼓膜が閉鎖します。鼓膜の穴が大きかったり、上記の方法でだめな場合は当院では耳の軟骨、軟骨膜を穴にあてて閉じる日帰り手術も行っています。この場合の費用は約6万円になります。CTで鼓膜の奥の炎症が強かったり、難聴が高度、真珠腫という塊がある場合は入院手術になり、この場合は希望される病院に紹介します。

血が混じった耳だれが多く出てきますがどうしたらよいですか?

耳の周りを湿らせた綿花などできれいに拭いてあげて下さい。耳だれの量が多い場合は耳の入り口に綿球を入れて、湿ってきたらこまめに取り換えてあげてください。中耳炎の炎症が強いと鼓膜が自然に破れて血が混じった耳だれが出る事があります。鼓膜切開をした後も同様です。ほとんどの場合は心配ありません。

中耳炎をくり返して困っています。どうすればよいですか?

乳幼児(特に2才まで)の方は耳の免疫力が十分に発達していない事が多く6才を過ぎるまで中耳炎をくり返したり、鼓膜の奥に水が貯まる滲出性中耳炎をおこしやすいです。かぜ等で鼻炎を起こすと鼻の菌が耳に入り中耳炎をおこします。風邪をひかないようにして鼻炎を防ぐ事が中耳炎の予防につながります。

いしべ耳鼻科では外来診察中に鼓膜にチューブを入れる治療(チュービング)があると聞きましたが効果はありますか?こわい治療ではありませんか?費用はいくらぐらいですか?

当院では乳幼児から大人まで外来診療中にチュービングを行っています。費用は片耳約9300円で6才以下のまる福の方は無料です。鼓膜にチューブをいれて小さい穴が開いた状態にするチュービングの治療をすると、中耳炎をおこしにくく、ウミや水が貯まらなくなります。中耳炎による発熱、痛みもほぼなくなります。聞こえも良くなります。くり返す中耳炎、長引く滲出性中耳炎には効果があります。反復性中耳炎では6~12ヶ月チューブを留置する場合が多く鼓膜に穴が残る確率は1%ぐらいです。滲出性中耳炎では2年前後チューブを留置する場合が多く5~10%ぐらいの方で鼓膜の穴が残ります。鼓膜の穴は小さく、聞こえは良い事が多いです。将来病状が落ち着けば外来で閉鎖可能です。

中耳炎が長引いて抗生物質を長く飲んでいますが大丈夫でしょうか?

重症中耳炎、反復性中耳炎では薬が効きにくく抗生物質が長く投与される場合があります。状態により抗生物質の種類を変えたり安全性を考慮しつつ病状に対応する事になります。投与が長引きそうな場合は鼓膜切開等の外科的治療が有効な事もあります。また滲出性中耳炎ではクラリス系統の抗生物質を半分量で2~3ヶ月投与する治療法があります。これは免疫力を高め炎症を抑え、粘液の出るのを抑える作用を期待して投与されます。副鼻腔炎、気管支炎でも同様の治療を行う事があります。