医療法人いしべ耳鼻咽喉科 アレルギー科・呼吸器科

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耳の病気

めまい、耳鳴り

めまいはどうしておこるのですか?

脳梗塞、出血、脳腫瘍など脳が原因のもの、メニエール病、内耳にある体のバランスを調節する神経の障害など耳が原因のもの、不整脈、貧血、血圧など内科的な病気が原因のもの、ストレス、自律神経障害など神経が原因のものなどいろんな原因からおこります。

めまいの生活上の注意点を教えてください。

規則正しい食事をして飲酒は控えめにして下さい。タバコは本数を減らすか禁煙してください。コーヒーも飲みすぎは良くありません。睡眠を十分とりストレスを減らしリラックスした生活を心掛けてください。運動はできる範囲で行うようにしてください。

脳が原因と考えられ救急車を呼ばないといけないめまいはどんな症状がありますか?

手足や顔がしびれたり、動かしづらい、麻痺等がないのに立てない、物につかまっても歩けない、ロレツが回らない、物が二重に見える等の症状を伴っためまいは救急車を呼んでください。

めまいがあり内科でCT、MRI、血液検査を受けて大丈夫と言われ、耳鼻科を受診するように言われました。どうしてですか?

耳の奥の内耳に体のバランスを調節する前庭神経があります。内耳の調子が悪くなって起こるめまいは多く、特に若い方のめまいの原因の大半は耳からのめまいです。耳からのめまいで一番多いのは、頭を特定の位置に動かしたとき数分間回転性のめまいが起こる良性発作性頭位めまい症です。他に耳鳴り、難聴を伴うメニエール病、風邪の後、激しいめまいを起こす前庭神経炎等があります。

耳鳴りはどうしておこるのですか?

ほとんどは聞こえの障害で起こるもので、生命に関係するような大きい病気の心配はありません。内耳から脳までの音の通り道の障害で起こる事が多く、加齢による聞こえの神経の衰えが一番多い原因です。耳垢が詰まったり、中耳炎、メニエール病、突発性難聴などの原因の耳鳴りは若い人でも起こります。

耳鳴りで夜も眠れません。どうしたらよいですか?

耳鳴りでストレスを感じると、自律神経に悪影響を及ぼし、耳鳴りがひどくなります。ほとんどの耳鳴りは心配ないものです。心配しすぎないようにしてください。ごくまれに脳腫瘍などの病気がありますので、念のためMRIなどの検査も受けるのもよいと思います。聴力検査で聞こえに問題がなければ耳鳴りは心配ない場合が多いです。耳鳴りの音を小さくする事はできますが、全く消す事は困難です。耳鳴りの音を気にして一生懸命聞かないようにしてください。耳鳴りの音に慣れる、付き合う事が大切です。

耳鳴りの治療法を教えてください。

内耳の血流や細胞の働きを改善する薬、聞こえの神経に働くビタミン剤、不安を和らげる薬等があります。耳鳴り以外の音を続けて聞いて耳鳴りの音に慣れる治療もあります。テレビ、ラジオ等の環境音を続けて聞くのも有効です。

耳鳴りの生活上の注意点について教えてください。

ストレスのない、穏やかな気持ちで暮らしていれば耳鳴りは自然に気にならなくなります。できるだけ、耳鳴りを意識する前の生活にもどる事を心がけましょう。疲労、睡眠不足、興奮、ストレス、タバコは耳鳴りに悪影響を与えます。飲酒、刺激物は適量を心がけましょう。楽しめる趣味、運動、バランスのとれた食事、入浴などでストレスを減らす事が大切です。