中耳炎へのレーザー治療
最近中耳炎へのレーザー治療の有効性が確立してきており、当院では県内で最初に中耳炎へのレーザー治療機器を導入し治療を始めております。 どのような治療かを説明いたします。
急性中耳炎で鼓膜の奥に貯まったウミを抜く時にレーザーを使って鼓膜に穴を開けますとメスで切開したときより痛みが少なく、一瞬に治療が終わります。
出血もほとんどなく安全に決められた大きさの穴を開けられます。
メスを使った時より鼓膜の穴が閉じるまで時間がかかります(4~21日で閉鎖)。
すぐ鼓膜の穴が閉じると再発しやすい事があり何度も中耳炎を繰り返す方には有効な治療です。
鼓膜の奥に水が貯まる滲出性中耳炎への治療や何度も中耳炎を繰り返す反復性中耳炎への治療法として鼓膜にチューブを入れるチュービングという治療法がありますがレーザーを使って決まった大きさの穴を開けチューブを挿入すると出血がほとんどないためより安全、簡単にチューブを挿入できます。
鼓膜の穴を閉じる治療で鼓膜の穴の周りを新しい傷口にしないと鼓膜が再生してきませんがレーザーを穴の周りにあてますと一瞬にして処置が終了し治療が確実、安全、短時間でできるようになります。
慢性の中耳炎、外耳炎などで炎症が強くポリープ、肉の塊(肉芽)ができている方にはレーザーで安全、確実にポリープ、肉芽を蒸散して取り除けます。
このようにレーザーを用いる事により中耳炎への治療はより安全、確実、短時間で終了するようになってきています。