めまい

めまいについて

めまい

丁寧な問診が重要です

めまいの診断で最も重要なのは、「いつ・どのようなめまいが起こったか」「その後の経過はどうだったか」などの病歴(問診)です。この問診だけでも、かなりの確率で原因となる疾患を特定することができます。

めまいの主な原因

  • 耳(前庭)に原因があるもの(前庭性めまい)
  • 脳(中枢)に原因があるもの(中枢性めまい)
  • それ以外の原因によるもの(非前庭性めまい)

上記の原因の中でも特に多い原因が良性発作性頭位めまい症(BPPV)メニエール病です。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

最も頻度が高いのは、耳の中の三半規管に耳石が入り込むことで起こる良性発作性頭位めまい症(Benign Paroxysmal Positional Vertigo:BPPV)です。全体のめまいのうち40%がこのBPPVと報告されています。BPPVの診断には、「頭位眼振検査」が最も重要です。座った状態から寝た状態へ体位を変えたときの目の動き(眼振)を観察・解析します。

メニエール病

次に多いのがメニエール病で、これは聴力検査に加え、頭位眼振検査三半規管の機能を評価するvHIT(ビデオヘッドインパルス検査)などの検査が診断に役立ちます。また、眼振がはっきりしない場合でも、重心動揺検査で平衡感覚の異常が見つかることがあります。

めまいに対する診療体制

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初診時の検査を実施

当院では、以下の機器を導入し、めまいの原因を早期に特定する体制を整えています。

  • 赤外線CCDカメラ(眼振の可視化)
  • ビデオヘッドインパルス検査(vHIT)
  • 重心動揺計(ふらつきの分析)

これらの検査を初診時に可能な限り実施し、その日のうちに診断の方向性をお伝えできるよう努めています。院長は長年にわたり大学病院にてめまい・難聴の専門診療にも携わってまいりました。特にBPPVに対しては、「耳石置換法(頭位治療)」を実施し、早期の症状改善を目指しています。

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