日帰り手術について

まずはご相談ください
当院では毎週水曜日の午前に日帰り手術を局所麻酔で行っております。近年、医療機器や技術の進歩により低侵襲・短時間で行えるようになり、耳鼻咽喉科領域では多くの手術が入院せずに行えるようになりました。手術終了後は速やかに帰宅が可能です。
当院では、症状に合わせて以下の日帰り手術を実施しております。
鼻づまりや嗅覚障害の原因となっている鼻中隔(左右の鼻腔を間にある境)の曲がっている部分の骨や軟骨を粘膜下に摘出します。また、鼻中隔弯曲が副鼻腔炎の原因になっている場合にも行います。手術は内視鏡下で鼻腔内で行われるため、外から目立つような傷口が残ることはありません。
鼻閉の改善を目的に、鼻中隔弯曲矯正術とセットで行われることが多いです。また、アレルギー性鼻炎に対する手術療法としても有効で、アレルギー性鼻炎の諸症状を軽減します。手術時間は一側20分程度です。
内服薬や点鼻薬では効果が認められない重症なアレルギー性鼻炎に対して実施する手術です。アレルギー性鼻炎のくしゃみ・鼻水を引き起こすのが後鼻神経です。その後鼻神経を下鼻甲介の後方で焼灼・切断し、くしゃみや鼻水を減少させるアレルギー性鼻炎の手術です。内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(粘膜下下鼻甲介骨切除術)に引き続き実施します。長期効果が見込めます。
アレルギー性炎症を生じている粘膜下組織を電気的に焼灼します。これは粘膜下組織を焦がす事でその後のハウスダストや花粉で生じるアレルギー反応を減少します。手術時間は局所麻酔の時間を含め20~30分です。鼻粘膜にとっては“やけど”になるので、2週間程度は鼻粘膜が腫れ鼻閉が強くなります。術後は鼻閉が減少し薬の使用量を減らせます。薬が不要になる方もいます。効果の持続は個人差がありますが2~3年とされています。
鼓膜穿孔のある患者さんに有効で、聴力改善、耳漏停止目的で行います。鼓膜の穴の周りをレーザーで新鮮な傷の状態にします。鼓膜の再生を促す薬(リティンパ)を含んだ人工のスポンジを新鮮化された鼓膜の穴に挿入し生体のり(ベリプラスト)で固定します。手術時間は約10分程度です。2〜3回同様の処置をしないと鼓膜が閉鎖しない方もいますが最終成功率は約85%です。大きな鼓膜穿孔の方には接着法を行うこともあります。
以下のような局所麻酔で摘出可能な手術を行っています。
鼻中隔矯正術 | 19,860円 |
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下鼻甲介手術(片側) | 23,820円 |
後鼻神経切断術(片側) | 91,380円 |
下鼻甲介粘膜焼灼術(両側) | 8,730円 |
鼓膜閉鎖術(片側) | 5,700円 |
手術の費用が一定額を超える場合、「高額療養費制度」をご利用いただけます。
高額療養費制度とは、1か月の医療費が高額になった際に、自己負担額のうち所定の上限を超えた分が払い戻される制度です。
手術では医療費が高額になりやすいため、当院ではこの制度の活用をおすすめしています。
事前に加入されている健康保険組合へ申請することで、「限度額適用認定証」が発行されます。
この認定証を手術当日にご提示いただくことで、窓口でのお支払い額を軽減することができます。
なお、適用条件はご加入の保険(国民健康保険、健康保険、船員保険、共済組合、後期高齢者医療制度)や年収などにより異なります。詳しくは、加入されている保険組合にお問い合わせください。
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