鼻出血
原因
大部分は鼻の入り口付近の鼻柱の粘膜より出血します。粘膜がただれていたり血管が浮き出ていたりしている局所的な原因が多いです。アレルギー性鼻炎等で鼻水が入り口にいつもあり、鼻をよくかむ、こする等で粘膜が傷つきます。子供の鼻血の大部分はアレルギー性鼻炎で鼻をこすりすぎておきます。ごくまれに血液の病気や鼻の中のできもので鼻血がでる事があります。アスピリン、ワーファリン等血液をサラサラにする薬も鼻血を出やすくします。高血圧、女性ホルモンも鼻血の一因となります。
検査
鼻鏡や内視鏡で鼻血がどこから出ているかを確認します。血液検査で貧血になっていないか、止血機構に異常がないか血圧が高くないか等もチェックします。
治療
多くの鼻血は綿球等を入れて鼻の入り口をつまむか強く圧迫すれば数分で止まります。
座ってアゴをひいて止血するようにする。寝て止血すると血がのどに流れて飲み込んで吐いてしまう事がある。止まりにくい鼻血は硝酸銀や局所麻酔後、電気凝固で出血している血管を焼いて固めます。ガーゼタンポンや止血用スポンジを鼻に挿入して止める事もあります。内服の止血剤は即効性がなく心臓病や脳梗塞の方にはダメな場合があります。アレルギー性鼻炎等鼻の病気、高血圧、女性ホルモン異常の治療等も大切です。
日常生活の注意
アレルギー性鼻炎等で鼻水が多い時は鼻の治療を早めにしっかりする。鼻をこすりすぎない。鼻の中に指を突っ込まない。塩分、アルコール等を控えて血圧を上げない。綿球をいつも近くに持っていて止血できるようにしておく。
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