睡眠時無呼吸症候群
当院では自宅で検査ができる簡易型ポリグラフィーにて積極的に睡眠時無呼吸症候群の診断、CPAPによる治療を行っています。精密検査が必要な方は提携先の病院での入院検査を紹介しています。常時65名前後の患者さんへCPAP治療を行っています。
原因
のどから鼻までの空気の通り道の間が狭くなっている場合と脳からの呼吸指令が出なくなり呼吸が一時的に停止する二通りの原因があります。脳の呼吸中枢の機能異常による場合は数%です。大部分の原因は上気道の閉塞です。太って首が短く舌の付け根に脂肪がついている方が発症しやすいです。アゴの小さいにも多く発症します。
症状
いびきが大きい、寝ている間に息が止まる、呼吸が乱れる、息が苦しくて目が覚める、何度も目を覚ましてトイレに行く、昼間に強い眠気を感じる、居眠りしやすい、倦怠感、記憶力、集中力の低下などの症状がでて交通事故を起こしやすくなります。睡眠中の低酸素血症をきたし高血圧、不整脈、心臓病、脳血管障害などをおこしやすくなります。
検査
寝ている間の呼吸状態、酸素濃度などを自宅で検査できる簡易検査と脳波、筋電図、心電図なども追加して精密検査する入院検査があります。
治療
寝ている間に鼻より空気を送り狭くなっている上気道を広げて無呼吸、いびきをなくするCPAP療法が第一選択になります。CPAPの機械を使うといびきが無くなり昼の眠気も軽くなり高血圧、心臓病などの合併症も予防できます。軽症の方はマウスピースを装着する治療もあります。扁桃腺などを摘出してノドの奥の空気の通り道を広げる手術治療もあります。
日常生活の注意
横向きに寝る、アルコールを控える、減量、鼻閉のある方は鼻の治療を心がける。
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