慢性甲状腺炎(橋本病)
症状
首の付け根の甲状腺がはれる、体重増加、体のむくみ、疲れ、便秘、脱毛、高コレステロ―ル血症、記憶力の低下、皮膚の乾燥、脈が遅くなる、不妊、寒がりになるなど。
原因
免疫機能の障害により甲状腺への自己抗体ができ甲状腺に炎症がおこり発症する。男性の10倍ぐらい女性に多く中高年で発症しやすい。関節リュウマチ、SLE、シェーグレン症候群等他の自己免疫疾患もおこしやすい。
検査
血液検査で甲状腺自己抗体(抗マイクロゾーム抗体、抗TPO抗体等)、甲状腺ホルモン(fT3、fT4、)、TSH等の測定。超音波検査。場合により細胞診も。
治療
甲状腺腫大が軽度で甲状腺機能低下がなければ6~12月に1度の経過観察。甲状腺機能低下がみられれば甲状腺ホルモンの補充療法。
日常生活の注意
むくみ、脱力感等の甲状腺機能低下症状、関節痛、発疹、のどの乾燥等合併症が疑える症状があれば早めに受診する。定期的な受診で甲状腺の機能をチェックして内服の可否を判断する。
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