病名と病気

バセドウ病

症状

首の付け根にある甲状腺がはれる、動悸、頻脈、手が震える、体重減少、発汗しやすい、眼球突出、高血圧、眼球運動障害、低カリウム血症による周期性四肢麻痺など。

原因

免疫機能障害により甲状腺刺激ホルモン受容体への自己抗体が生じ甲状腺を刺激して、甲状腺ホルモンが過剰に産生されるため。

検査

血液検査で甲状腺刺激ホルモン受容体への自己抗体(TRAb)抗TPO抗体、TSH、甲状腺ホルモン(fT3,fT4)、カリウムの測定。超音波検査、心電図など。

治療

甲状腺ホルモン合成を抑える薬(メルカゾールかプロバジール)を規則的に長期間服用する。ホルモンの量を定期的に測定しながら薬の量を決定する。内服3カ月以内に白血球が減少する重大な副作用がごくまれに起こる事があり定期的な血液検査が必要です。薬で普通の人と変わらない生活を送れますが完治までには年単位の治療が必要です。早く完治するには手術やアイソトープによる治療もあります。高血圧や動悸がある場合は降圧剤や心臓への薬も必要です。

日常生活の注意

動悸、手の震え、発汗などの症状があれば早めに受診する。薬は長期間必要なので根気よく続ける。定期的な血液検査で薬の量を調節して副作用を未然に防ぐので定期的な受診を欠かさない。血圧、脈拍、体重を定期的に測定して体調の把握に努める。

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