甲状腺腫
原因
バセドウ病、橋本病、良性腫瘍が多くまれに悪性腫瘍、亜急性甲状腺炎など。
検査
超音波検査、血液検査でほぼ診断可能で癌が疑われる場合は穿刺細胞診、CTなど。
診断
血液検査で甲状腺ホルモンが多く甲状腺への抗体が陽性であればバセドウ病。
甲状腺ホルモンが少ないか正常で甲状腺への抗体が陽性であれば橋本病。
ホルモンが正常で抗体が陰性であれば腫瘍。エコーで悪性腫瘍が疑われれば細胞診、CT。
ホルモンが多く抗体が陰性で血液検査で炎症所見があれば亜急性甲状腺炎。
症状
バセドウ病では動悸、発汗過多、手の震え、体重減少、情緒不安定、高血圧など。
橋本病、甲状腺機能低下症ではむくみ、寒がり、無気力感、皮膚乾燥、体重増加、便秘。
亜急性甲状腺炎では動悸、息切れ、体重減少、頸部圧痛、発熱など。
甲状腺腫瘍では特に頸部のはれ以外に症状がない場合が多い。
治療
バセドウ病ではホルモンの分泌を抑えるメルカゾールの内服。最初の2ヶ月は白血球減少、肝障害がおこることがあり頻回の血液検査が必要である。
橋本病はホルモンを補う薬の内服。亜急性甲状腺炎はステロイド内服。
甲状腺腫瘍は悪性が疑われれば手術。
良性腫瘍は6~12カ月に一度ぐらいのエコーでの定期検査。
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