顔面神経麻痺
症状
ある日突然顔の半分が動かしにくくなります。目、口が閉じにくい、よだれが出やすい目が乾燥する、味がわかりにくい等の症状がでます。耳に発疹ができる方もいます。
原因
ヘルペスウイルス、水痘ウイルス感染が原因の場合がほとんどです。
慢性中耳炎、真珠腫、脳神経麻痺をおこす病気(神経炎、梗塞等)が原因になる事も
検査
麻痺の程度を判定するスコアで経過をみます。
中耳や脳、脳幹の状態をチェックするCT、MRIも場合により必要です。
耳小骨筋の反射、涙の量、味覚の状態、顔面神経の状態をチェックする検査もあります。
治療
ステロイド剤の内服、場合により点滴を10日前後行います。
ヘルペスウイルスへの抗ウイルス剤の投与。
ビタミン剤、血液循環改善剤、ステロイドの副作用を防ぐ胃薬の内服。
症状が高度な場合は入院治療も必要です。
慢性中耳炎や神経炎が原因の場合は原因への治療が必要です。
慢性中耳炎、真珠腫が原因の場合は手術が必要になります。
麻痺が治りにくかったり高度の場合は顔面神経への手術が必要な場合もあります。
治療はできるだけ早く行い2週間以上経過して治療を開始すると治りにくいです。
麻痺は治療をしても1~2カ月かけて徐々に回復する場合が多いです。
日常生活の注意
ストレス、過労、睡眠不足を避けて心身の休息を心がける。
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